2019-04-04

「和」と「洋」の建築デザイナー

 昨年10月、福山市(広島)に新造客船が就航。なんと屋形船風!(怒られそう…)けど、81mもある超大型屋形船。部屋数は19、乗客38名にたいして乗組員が46名って驚きです(客数より乗組員の数が多いって贅沢!)。その後、2月の初めにこの船を設計した設計家 堀部 安嗣(やすし)先生の講演会に出席。「住む人の安らぎ・景観との調和」の内容に感動。「和」の良さ「木」の重要さを再認識させて頂きました。 

大阪舞洲ゴミ処理工場の画像

翌日は大阪市内にある「古民家」見ようか、それとも帰ろうかと迷っていました(もう5~6年位前になるかなぁ。大阪には文化財指定の申請候補の町屋が80件くらいあったと思うけど、その後鳴かず飛ばずの進展なしだと聞いたことがある…)。見に行く気力も減退、ほぼ帰る体制で駅に立っていました。ふと見た壁面にUSJのポスターがズラリと並んでいる。「この歳でUSJもなぁ~」と思ったけれど孫たちのあこがれのテーマパークでもあるし入場しなくても「外から見るだけでも…」と地下鉄移動。港の駅で下車、そこから無料の渡船で対岸のUSJへ向かった。カラフルなホテルが並ぶビル群を船上から眺めていると、その南側にもっと凄い建物が目に入ってきた。「USJより凄いじゃん!」目的地のUSJは即変更。だけど、すぐ近くに見えたその施設は意外に遠かった(徒歩で40分くらい歩いたかなぁ)。長~い橋の中間点で息切れ休憩。だけどそこからは2つの建物全景がまる見え、振り返るとUSJが何だか味気なく思え、急ぎ足で一気に橋を下る。と、そこには「大迫力!」のお城がそびえていました。入口のプレートを見ると「大阪舞洲ゴミ処理工場」と書いてある。「えっ!ゴミ処理場なの?これが!」すぐにスマホで検索すると世界的に知られる建築デザイナー、フンデルトバッサー(Hundertwasser)の作品であることが分かったのです。(友人の一人が熱烈なファンであることを思い出した)。北隣には同規模の建物があり「Osaka Sludge Center」と書いてある。前者はゴミ処理場、これは汚水処理場。共にその用途からは想像もできない「おとぎの国」そのもの!季節柄、葉は落ちてしまっているけどこれはこれでいい!人工物と植物のバランスが美しい!真夏の緑に覆われた様を想像するだけで超感激です。

大阪舞洲ゴミ処理工場の画像

何処の処理場であれ、概ねの人たちは大事な公共設備という認識はしてますが…子供たちを連れてピクニックということにはならないと思う。ここへの見学者は他府県の学校のみならず外国からの見学団体が訪れている(毎年その記録は更新されている)。興味のある人は事前に検索して是非見に行って欲しい(事前申し込みで案内付き、しかも無料というのがイイ)。

大阪舞洲ゴミ処理工場の画像

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