日本の木

角材の画像

木は生き物です。伐られた後も第二の人生を送ろうとしています。

その時の環境は、気候、風土の同じところが最適で、温度や湿度があまりに違うと、口のきけない木は、割れ、反り縮み、変色という抵抗をはじめます。
外材にも国産材がかなわないほど素直な性質のものがありますが、その数は減ってきています。
何百年もかかって育った木を、あまりにも簡単に使いすぎたからです。

いま、日本に入ってきている外材は10年位前のものに比べると、値段は変わらずに質が落ちているということです。
手軽だからというだけの理由で、よその国の環境を破壊してまで輸入することは、この先いつまでも可能ではないでしょう。

一方、国内には有名な木材の産地がたくさんあります。しかし、産地のブランド化は、木材の値段を上げはしても、使う側にはあまりメリットはありません。
産地にこだわるよりも、国産材を大きく見て、土台や柱、梁、内装材など、適材適所に使う方が無理のない良い家になるでしょう。
そして、家の素材としての木をどこに使うか、的確な判断ができるつくり手の役割が重要です。